金属外装工事=板金工事をする場合、大事になるのが様々な工具です。

リフォーム工事のような図面もないような現場合わせの工事ともなると、様々なシチュエーションに対応できるだけの多くの工具が必要になってくるかも知れませんが、基本的な工具を抑えておけばその延長で考えれば良いので、今回はそういった工具をご紹介いたします。

種類としては
・切断工具
・折り曲げ工具
・取り付け工具
・その他工具
・留め付け資材
といったところでしょうか。

下で紹介する工具は、一人で作業する際にはいずれ一式全て必要となるでしょうが、一度に揃えようとすると結構な金額になります。貸し借りしながら徐々に揃えて行くのも良いでしょう。

まずは、切って・折って・取り付けるという基本的な板金仕事を最低限できるよう、ハサミ・ツカミ・ハンマーからどうでしょう。

切断工具

まずは何はなくとも金切鋏ですね

盛光 柳刃 ハイスM1

©株式会社盛光

一口に金切鋏といいましても種類があり、

・直切
・柳刃
・エグリ
・立エグリ
・縦切
・ミカヅキ
・新縦切
・横葺切
・マジック
・直線切
・銅板切
・ハゼ切
・ダクト鋏

などなど用途により形状が色々あります。
比較的汎用的に使えるのが柳刃ですね。

ボディや刃に使用する鋼によってもたくさんの種類があります。

切れない鋏では仕上がりも悪くなりますし、体も疲れます。
よく切れる良い刃を使うとそれまで使ってた鋏に戻れないほどです。

 

電動丸のこ

丸のこ HiKOKI マルチボルト(36V)コードレスチップソーカッタ CD3605DA

©HiKOKI

主に窯業サイディングや、裏打ち材のついた金属屋根材・外壁材を直線的にカットする際に活躍します。

回転系の電動工具は適正な使用方法をしないと大きな事故に繋がります。

電動丸のこでキックバックから大腿部を切断する事故などありますので、
・巻き込まれないために手袋などしないこと。
・進行方向はもちろんのこと、進行とは真逆の方向にも真正面に立たないこと。
・作業台に材料をのせ、腰の高さで作業すること。さっと避けられるように立位で作業することが大切です。
・どうしても床に材料を置いて屈んで作業する際は、できるだけ切断方向に対し垂直にポジションを取ること。
・定規を当てて、真っ直ぐ切ること。
・抵抗が強くなったら一度進めるのを止めること。真っ直ぐ切れていなかったり、切った材料が自重で垂れて刃を抑え込んでいることが考えられます。
・切りかけた切り口から切断を再開する際は予め刃を回転させた状態から材料に当てるようにすること。
など、諸々注意して作業するようにしてください。

 

切削砥石・グラインダー

HiKOKI 18V コードレスディスクグラインダ G18DSL

©HiKOKI

こちらも回転系の工具ですので、取り扱いには要注意です。

特に手の方にあるガードは絶対に取り外さないこと!
押し込みながら切削作業をしているときに手が滑ると・・・

細かい飛散物など出ますので、必ず作業用のゴーグル着用で!

 

カッター

OLFa ハイパーH型ネジロック

©オルファ株式会社

説明するまでもありませんね!
下葺きルーフィングを切ったり、既存のコーキングを取り除いたり、とにかく色々つかいます。

 

折り曲げ工具

掴箸(つかみばし)

盛光 モリブデン掴箸シリーズ

©株式会社盛光

板金板を掴んで折り曲げたり潰したりと、鋏とともになくてはならない工具です。

口幅、飲み込み寸法、口の形状と様々な種類があります。

比較的汎用的に使えるのが口幅60ミリのものです。

取り付け工具

もはやこれなしでは現代板金は語れない、インパクトドライバー

HiKOKI マルチボルト(36V)コードレスインパクトドライバ WH36DA

©HiKOKI

各種ビスの取り外し、取り付けやナットの締め付けにとどまらず、六角シャンクのドリル刃をつければ電動ドリル、アタッチメントにより電動ハサミにまで化けたりします!
バッテリーによる可搬性、長時間作業可能性、汎用性の高さで、板金3点セットの次にまずはインパクトドライバーではないでしょうかね。

バッテリーが切れて、手でドライバーを回していたら日が落ちても終わりません。
腕パンパン、手のひらマメだらけです。

なくてはならない道具ですね。

 

釘締めから板金の押さえつけにも、ブリキヤハンマー

ルーフハンマー 盛光 HNGA-0018/HNGA-0021/HNGA-0024

©株式会社盛光

エア釘打機もありますが、板金は対象が狭かったり、釘頭自体が化性の役目をしたりしますので、狙ったところにしっかり釘が打てる金づち仕事はまだまだ現役です。

外装解体時にもバールとともに活躍します。

練習して指先と手首のスナップで狙ったところに打てるようにしておきたいですね。

 

ハンマータッカー

Rapid ハンマータッカー

©イザベルグラピッド社

下葺きルーフィングの留め付けに必須です。

ホチキスみたいなもので、叩くとコの字の留め具が刺さります。

両手でドラムを叩くように作業する人もいます笑

 

下穴あけに、電動ドリル

HiKOKI コードレスドライバドリル DS18DBSL

©HiKOKI

インパクトドライバーでも六角シャンクのドリル刃をつければ穴あけ作業はできますが、専用ドリルはやはりドシっとしたトルク感とゆっくり回転することで、ドリル刃が対象にしっかり食いついて穴あけが確実にできます。
インパクトドライバーだと回転が速すぎて刃が表面で滑ってしまうことが多いのですよね。

速度調整ができるものがほとんどです。

 

薄板の縫い付けに、ハンドリベッター

ロブテックス(エビ) ハンドリベッター HR002A

©株式会社ロブテックス

最近は薄板締結専用ビスが豊富で、リベットでカシメることは減ったかもしれません。

しかし、ビスは回転して留め付ける機構上、振動などで逆回転して緩む可能性があります。
また、どうしてもビス頭がリベットにくらべて大きくなるので、締結対象にそれだけのスペースが無い場合はリベット留めとなります。

 

その他工具

計測する

スケール・コンベックス・巻き尺

コンベックス TAJIMA G3ゴールドロック-19

©株式会社TJMデザイン

見積もりのための調査時から施工にも欠かせないのが各種寸法の計測です。

コンベックスのテープはなるべく硬いものを選ぶと良いですね。外壁の高さなど測る時や、屋根など屋外で風がある時に計測する際にそう強く感じます。

メーカー製品などはミリ単位ですが、逆に板金業界は昔から尺・寸で会話することが多いので尺単位のテープを選ぶのも良いです。
在来工法の木造建築なら「間」でおおよそのサイズがわかりますから、尺貫法に慣れておくのもある意味武器ですね。

 

カネ尺

シンワ 曲尺同厚 ホワイト 1尺 表裏同目 名作

©シンワ測定株式会社

手元の細かいものを計測する際はコンベックスよりカネ尺のほうがハンドリングが良いでしょうね。

カネ=90°になっているので、加工の直角を出すのにも使えますし、垂直な線を引くのにも使えます。

また、板金加工時にカネ尺自体の幅をツカミ代の寸法にするなどにしていちいち測らないでも線が引けます。

 

通りを出す、墨を出す

水平器

水平器 ハンディレベル MEGA-MAG 100㎜ 白 マグネット付

©シンワ測定株式会社

墨出しで基準となるのが水平であることです。
水平器は経年や使用感で狂いが出ますので、ある程度良い精度のものを一定期間で買い換えるつもりでいる方が良いかも知れません。

 

水糸

水糸

水平器と併用して、始点・終点を繋いで中間を同じレベルの高さに揃えるのに使います。
簡単に伸びてしまったりしないでピンと張れるものを選びましょう。

 

下げ振り

TAJIMA ピーキャッチ 下げ振り

©株式会社TJMデザイン

外壁材を張るときや、雨樋の立樋を吊る時に垂直である必要があります。
下げ振りを使うことで、確実に垂直線を得ることができますので、腰袋にポイッと入れておくと便利です。

 

墨つぼ・チョークライン

ハンディ墨つぼ Jr. Plus 自動巻 タフライン メタルレッド

©シンワ測定株式会社

板金の加工や取り付け対象に、取り付けの墨線を入れるのに活躍します。
始点・終点でピンと張れば確実に2点間の直線を引くことができます。
一人作業に便利なように、先端がピンや磁石になっていたりします。
チョークラインは対象物によって色を代えると良いですね。茶に赤いチョークだと本当に見えません!

 

穴埋めに

コーキング・コーキングガン

コーキングガン

©若井産業株式会社

基本的に金属板で水を切るよう納めていくのが板金仕事ですが、複雑な形状だったり勾配が交差してどうしても面ではなく点での接触となるところなど、急所となる部分にコーキングを使用する必要があります。
経年劣化しやすいので、できるだけコーキングに頼らない設計になるよう祈るのと、良い納まりになるよう心がけたいところです。

 

まとめ

昔のように、屋根材も鬼も雨樋も全て手作り!という時代ではありません。

屋根材メーカー各社や板金部材製作・加工会社により、寸法精度の高い金属資材を揃えられるようになっています。
いかに現場で効率よく建築物に金属外装材を取り付け、美しく包んであげられるかが板金仕事となっています。

弊社Feat.では板金仕事をMetal Cladding Service=金属で建築物を包み保護するサービス、と謳っています。
つまり板金職人はMetal Cladding Service Engineer=金属外装サービスエンジニアということになります!

もちろん板金工具に関しても行きつけのプロショップに相談してください。
使い方も含めて「いつものお店」がバックアップしてくれます。

手に馴染む道具を手に入れて、我々と一緒に住まう人の生活を守りましょう!

参考になりましたでしょうか。
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