![【小井手メソッド】「腰痛」へのアプローチ【第5回】](https://feat.kk-takagi.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/小井手メソッドアイキャッチ.jpg)
前回お伝えした、
「首、肩、背中」のリリース法を試した後の身体の感じはいかがでしたでしょうか?
はじめは、これであってるのかな?
そんな感じだと思いますが、皮膚をずらす感覚をつかんでくると細かい調整もできるようになりますので、何度かチャレンジしてみて下さいね。
本日は、
腰周りのリリース法をご紹介いたします。
「腰痛」へのアプローチですね。
腰周りのリリース法の前におさえていただきたいポイントがあります。
ひとつ目は、
一般的な腰痛には、
①反ったら痛いパターンと②屈むと痛いパターンがあるということ。
(時々、捻ると傷むパターンもあります。)
ふたつ目、
痛みの原因として、「骨の歪みや変形」が挙げられることが多いですが、歪みや変形が直接痛みを発することはありません。
神経の圧迫という話も聞きますが、以前お話ししましたように神経が直接痛みを発することは滅多にありません。
主な原因は、「膜(ファシア)」です。
ただし
・温めると異常な焼けるような痛みがする
・1ミリも動けない、血尿が出る、背中を叩くと内臓に響くと言った症状がある
そのような場合は別の要因が考えられますので、1度医師に診て頂きましょう。
3つ目、
強い指圧やマッサージは、逆効果になるか分かりませんが、私の経験上、良い結果に繋がることはあまりなさそうです。
つまりは、弱い刺激でも充分だということですね。
これらを踏まえていただいた上で、話を進めていきます。
今回は、
①の「反る動作が痛いパターン」にフォーカス。
このパターンで問題となる筋からお伝えします。
反る動作が痛いパターンで問題となる筋
腰には、上体を起こす(反る)際、主に骨盤の上から頭の方へ向かって伸びる「起立筋」というものがあります。
これは、
大きく3つに別けられ、内側から
a.多裂筋 b.最長筋 c.腸肋筋の順に
外に広がっていきます。
これらを強い膜が覆っているのですが、それを「胸腰腱膜」といます。
その上に、懸垂する時に使う「広背筋」という筋とそれを包む「腰背腱膜」が存在します。
上記の筋や膜が荷物を持ち上げたり、上体を起こす動作の際に頑張ってくれているのです。
それでは、リリース法をお伝えしていきます。
①カラダの後ろに手を回し、
親指が下を向くように掌、指を骨盤より少し上の部分で軽く当てがいます。
②当てがっている腰の皮膚をゆっくり下方向(お尻の方向)へずらし、お腹にストレッチを感じながら上体を反っていきます。
③そのままの状態で5秒キープします。
※痛みが出ない程度に反るように気を付けて下さい。
元の状態へもどし、場所を少しずつ移動させて何度か行いましょう。
目安としては、
拳半分くらい上に手を当て同様に行います。
戻したら、もう少し背中寄り(更に拳半分くらい上)でも行う。
最後にはじめに手を当てた部分より拳半分くらい下でも行う。
こんな感じが良いと思います。
もうひとつの方法、
①カラダの後ろに手を回し、
仙骨(骨盤の真ん中の骨)辺りに手を当てます。この時は、4本の指が下を向くように掌、指先をべったり当てがいます。
②皮膚を上(頭)の方向へずらします。
③ゆっくりお尻を後ろに突き出すようにカラダを丸くして行きます。
お臍を見るように丸めていき、頭のてっぺんが真下を向くように徐々にお辞儀していきましょう。
お尻を後ろに突き出すように行うと、膝も曲がりますが、無理に膝裏を伸ばすようにキープしないようゆっくり曲げていきましょう。
これも、先程と同じように場所を少しずつ変えて下さい。
丸めた状態で、軽く左右に捻る動作を加えると少し外側(骨盤の上辺り)が伸びて、よりリリースされるはずです。
是非試してみて下さいね!
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