代表の佐藤です。
意外と人気の施工をご紹介。
破風板の塗装が劣化してガサガサになっていますね。
破風板というのは建築に携わっていないと、なんのことやら?と思われる部材かと思います。屋根と外壁の取り合い部分はどうしても線で接触するだけとなり、雨が吹き上げられるとそこから染み入ってしまうので、その風の勢いを殺すために取り付けられています。ですので意外と雨風に晒されることが多く、また無垢の材木で湿度の影響で伸縮を繰り返すことから、追従性の悪い塗料ですと写真のように割れてきてしまうようです。一応塗装は湿度の影響を少なくする手段ですが、建築塗装の場合、すでに取り付いている状態で塗装するため、裏側は無垢の肌が出ている状態ですので、湿度の影響が出てしまうのでしょう。
「外壁塗装の時に一緒に塗ってもらったけど、外壁はまだキレイなのに破風の塗装がひび割れてしまっている!手抜きされた!」とお怒りの声をいただくこともありますが、ある程度しっかり気をつけて施工しても、上のような理由から外壁ほど塗膜がもたないことはあります。
ですので、これも意外と思われるかも知れませんが、破風板の板金巻きは塗装業者さんから依頼されることが多いのです!
ビックリでしょ?
仕上がりがこちら。
屋根のケラバも金属ですので、シャープな発色とラインが合っています。
たまに、材木を板金で巻いてしまうと中で湿気が溜まるんじゃない?と言われることもありますが、そこまで寸法ギチギチで成型しますと現場で絶対に納まりませんので、ある程度のアソビを作っていますし、接着等しませんので、空気の出入りがあります。また、6尺(1820ミリ程度)で継ぐように施工させてもらうことが多いのですが、それは搬入・施工時の取りまわしなどの都合ということもありますが、やはり継ぎ足す部分を作ることで、中の湿気を排出する狙いもあります。
仕上がりと機能のバランスを見ていただけるとよろしいかと。