前回は未払いの理由を知ることの重要性と、その方法についてお伝えしました。
今回はその続きです。
2.対策準備2-専門家に相談する
(1)専門家に相談するメリット
さて、情報を収集したら早速回収…と行きたいところかと思いますが、ここでどうやって動いていくのか、専門家に相談することをお勧めします。
もちろん、ご自身での回収が可能であればそれに越したことはないのですが、話し合いをする間にB社の財産が別のところに支払われてしまい、回収し損ねる、ということもあるかもしれません。
法的な手続きを迅速にとれば、それを防げるという場合があります。
採りうる手段を知り、大まかな見通しを立てるという意味で、専門家に相談することはメリットがあります。
(2)相談先の探し方
専門家への相談の方法にも様々な方法が考えられます。
無料のもの、有料のもの、行政がやっているもの、弁護士会など士業の団体が提供するもの、弁護士事務所等個別の士業が行っているものなどこれだけでもなかなか大変です。
これについては、また別途記事を作成しますが、話をきちんと聞いてくれ、自分に合ったアドバイスをしてくれるところを探しましょう。
有料相談の場合は1時間で5,000円から30,000円くらいまでの幅が多いかと思われますが、その後の交渉を依頼する場合等にはそちらに含まれるとされることも多く、一貫した依頼ができるというメリットもありますので、その辺りも踏まえて検討してください。
(3)相談時の心がまえ
相談の際には、①どのような手段を取ることができそうか、②それぞれの手段を取った場合の見通し(期間、回収額見込み)という事の説明を受けた上で、ご自身の納得できる手段を選択することが重要です。
特に、B社が破綻しているような場合には事実上回収が不可能であるような場合も少なくありませんので、お金や時間をかけるだけ無駄になってしまうということは往々にしてあります。
他方で、多少コストはかかってでも、裁判まで含めて、きちんと最後まで責任を取ってもらいたいという場合もあるでしょう。
ご自身で集めた情報と、専門家の見通しを十分に考慮し、どこまでやるのか、あるいはやらないのかということをしっかりと考えましょう。
◎動き出す前に専門家にアドバイスを受けよう!
(続く)