みなさま、こんにちは。北川です。

 

今回はC様邸 瓦からの大屋根葺き替えほか改修工事の経緯 その3をおつたえします。

 

【1】ご相談の経緯        

【2】当方よりのご提案

【3】お打ち合わせによるご決定   ☜今回はココ

 

 

完工後のご様子

 

【3】

前回は、現調から得た気づきからどのように見積を積算しご説明しているか、というお話しをしました。

 

今回はご決定にいたる仔細を書きます。

 

最初のご連絡をいただいたお施主様のご子息から、なるべく費用をおさえてほしい旨お聞きしていました。

ご自宅で頼んだ施工店のご紹介先として相見積りなしに当方へご依頼をいただきましたので、こちらも極力ご協力できるかを考えます。

 

但し、先に出ている見積にいささか不明点がありまして、、

 

・「足場」が含まれていない。(仮にそうなら荷揚げ、既存瓦撤去に時間がかかりすぎる)

・既存瓦の撤去処分も相場よりなぜか相当に安い。

・ガルバリウムの庇の塗装見積箇所が、必要箇所よりすくない。

 

このように、どうしてもコストダウンしにくい部分、そもそもあるべき明細がなく積算されたものであったことをていねいにご説明し、一番廉価でコストパフォーマンスよい屋根材を選択しますので、同額にはならないのですがご容赦いただきたい旨をご了承いただきました。

 

このように、飛び込み営業できた業者が提出した見積は、べらぼうに高いか、受注ありきで激安にしたものが経験上おおいです。前回、見知らぬ業者による詐欺について注意喚起の必要をご説明しましたが、そもそも見積要件の確認のため屋根にあげるのも、被害トラブルのもとになりがちですのでくれぐれもご注意ください。

 

残念ながら、善意であるかのように話してくる突然の訪問というのが、じつのところ背に腹変えられず手っ取り早く現金を得ようとする輩のことは多いようです。その見分け方のもっともわかりやすい点は、契約をむやみやたらと「急かす!」ことだとおもいます。これは毎月のようにお客様から耳にします。

喫緊の工事というのは雨漏りがすでにしている場合はそのとおりなのですが、実際は1日を争う急務であることは少ないと経験上感じます(もちろんのこと、本当に役物等が外れており落下しそうな場合は除きます)。

もしも、見知らぬ屋根工事店を名乗るものがなんどか現れたり、屋根の目視できる異変にきづいたら、竣工時の工務店さん等知己のかたがいればそちらに。いらっしゃらない場合、区役所や市役所で電話相談をうけていますので、しかるべき別の点検をうけてからご判断されるようご注意ください。

 

もしも不安が勝り仮にご契約されてしまっても、クーリングオフが法制度でありますので早々に解除もできますし、まずはご親族に連絡相談されることを業界のものとして切にねがいます。

 

今回の事案も、息子さんが登場されて不安だらけのお施主様に代わり収拾されたとのことで、すぐ近隣に住まない場合の親子関係について、わが身を振り返る機会でもございました。C様、当方への一任ありがとうございました。

 

 

 

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