屋根の部位名と役物の関係

屋根工事にあたって必要な部材を拾い出す際に、言葉を揃えておくと混乱なくできますよね。

上の家の絵で、部位から棒線引っ張って部位の名前を書き入れました。
他にもマニアックな形状の屋根の場合は色々と部位名があるのですが、スタンダードなこの辺りを抑えておけば共通言語はオッケーかと!

絵に書き入れ忘れましたが、棟に水平方向を桁方向、垂直方向を妻方向といいます。
軸組工法の構造のお話ですので、「あー、そんなもんなのね」と頭の片隅においておくくらいで大丈夫です!

上の絵はフリーの3Dお絵かきソフトSketchUpで書いてみました~
レゴブロック遊びしているような感覚で遊びながら描けるようになってすっごく楽しいのでオススメです!
キャプションはペイントで追加しましたよ。

https://www.sketchup.com/ja/plans-and-pricing#for-personal
SketchUPはこのページからサインアップすると、ソフトウェアのダウンロードなしでインターネットブラウザ上で3Dのお絵かきができちゃいます。
ご興味があったらやってみると良いかもしれません。

以下で部位に対する使用する役物をかんたんに説明しますね。

役物の断面図も添付します。

棟・隅棟

屋根の頂点部分を棟といいます。
隅棟は屋根の頂点から軒先に向かって下りる棟を指します。

使用する役物はそのまま「棟包(むねつつみ)」です。
15✕90の貫板を桁方向に下地として取り付け、その貫板へ留め付けるようにします。

隅棟に使用する部材で「差し棟(さしむね)・降り棟(くだりむね)」もあります。こちらは屋根が横葺きの場合に使用し、屋根の段ごとにコーナーがつくような仕上がりになります。

剣先

隅棟の軒先の先端を「剣先」という役物で納めます。

棟板金を現場で加工して作成することもできます。
先端に差し棟を取り付けて、隅棟を棟板金で納める工法もあります。

棟巴

切妻屋根のけらば同士が突き当たる部位を巴(ともえ)といいます。
和風の住宅ですと魔除けの鬼や家紋などを取り付ける部分です。

主に棟板金を取り付けた後に現場加工でけらばへ折り下げて納めます。

けらば

切妻や片流れ棟の屋根で妻側の端を「けらば」といいます。

ケラバ水切板金で納めたり、唐草を取り付けて屋根材本体を折り込んで掴む納め方もあります。

波板屋根のけらば部分には波板コーナーという役物を使うとスッキリ納められます。

軒先

屋根の流れの最下流の桁方向の部分を「軒(のき)」といいます。軒だけですと雨樋の横樋のことと混同してしまうかもしれませんので、軒先(のきさき)とあえて呼称すると混乱が無いかも知れません。

軒先に取り付ける役物は屋根本体のスターターの役目をすることが多いため、屋根材ごとに呼称が変わります。

一般的な立平葺きや横葺きでは安全唐草(あんぜんからくさ)という役物を使用します。別名を捨唐草(すてからくさ)とも呼びます。
屋根材を唐草に折り込んで掴むところから毛細管現象で吸い上げてしまうのを、屋根面に100ミリほど伸びる捨て部分を設けることで下地の野地板を濡らさないようにしています。
捨て部分は唐草(からくさ)と比較してみてください。

一覧の「軒先水切」は化粧スレートのスターターの下に使用します。
化粧スレートは水切り機能がないため、スターターの他にこういった板金部材が必要になるんですね。

屋根と屋根が直行する入り隅に谷間ができます。これを「谷(たに)」と呼びます。そのままですね。

こちらには化性スレート葺きには本谷(ほんだに)という役物を使用することが多いです。一覧でいうと「スミずみ」です。
立平葺きや横葺きでは一覧にはありませんが稲妻谷(いなづまだに)というつかみ代をつけた谷板金を使用します。

屋根の大量の雨水が流れ込んでくる谷は、吊子という引っ掛ける板金をつかって谷自体に穴を空けない施工をすることが大切です。

雨押え

別名壁押えともいいます。

屋根と壁の取り合い部分をカバーする役物です。

妻方向側の雨押えの下には捨谷(すてだに)というL型の板金を仕込んで、横走りして雨押えの下をくぐった水を壁に寄せ付けないように処理します。
雨押えと捨谷をドッキングさせた役物に捨雨押え(すてあまおさえ)という役物もあります。
雨押えと捨谷の別体で処理するより、連続して切れ目のない捨雨押えの方が(使える場所であれば)安心感がありますね。

我々Feat.では捨雨押えでの施工を標準としています。
でもより柔軟に対応したい場合は雨押えと捨谷の組み合わせになります。

まとめ

以上、駆け足でしたが屋根の部位とそこに使われる役物の紹介をさせてもらいました。

役物が必要な部分というのは納まりとして非常に重要なポイントになってきます。
適材適所の役物を選択することが肝要です。
迷ったときは行きつけのプロショップに相談してください。

参考になりましたでしょうか。
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