前回は「足らず」のはなしをしました。
今回は、定番品を選ぶと施工後の心配も減る、の巻です。
施工現場によっては、材料の数量計算がむずかしいものです。
例えば屋根に谷があったり、歩留まりが多い割付の場合など。
さてさて、今回は雨樋施工のはなしをします。
雨樋は屋根工事のあとが基本ですが
(上から順におこなう)
雨樋にもこだわりをもつ建築家、お施主さんでなければ
見積時点で製品指定はないのがリフォームあるある、です。
そこで見積は一般的となったエスロンの角樋仕様
そのまま合意、色はたいてい新茶となります。
本年4月から当社でも雨樋一式交換を5棟くらいやっておりますが
まさに上記のとおりで、竪・軒、副資材が仮に余っても使いまわせる。
エルボやソケットは多めに用意していきますが
ある物件では、軒樋が5本も余りなんども首を捻りました、、、
が、すぐにはじまる次の現場で使えばいいことです。
雨樋でいいますと、エスロンのΣがロングセラーとなり
向こう10年以上、スタンダードのまま規格もかわらず
部分改修での部材供給も問題ないかとおもうのですが
裏をかえすと、売れ筋の製品を多用するのには
10年以上後、同規格のものが供給継続しているか、すぐ入手できるかも
実はうっすら考えつつ、関係各位が同意しているとおもいます。
例えばサイディングでは廃版となる製品・カラーが多く
極力凝った柄を避け提案するのですが
なかなか未来に起こりうる部分改修のことまで
説明をご理解いただくのもなんぎではあります。
いっそ瓦のようにスペアを1束やそこらご自宅に有償ストック
してほしい、と私見では感じております。うちのマンションでは
意匠のタイルを竣工時に冷暗所ストックしてました。。
というわけで
定番品を選ぶと施工後の心配も減る、の巻でした。