工事の品質を高めるということ

パナソニック製の「いぶし雨とい」を施工しました。

この製品は、芯材を銅めっきされたステンレスとし、いぶしの風合いの仕上げをアクリルフィルムでコーティングしたもので、高い耐久性が期待されます。

この案件では、元々銅の雨樋が取り付けてありましたが、経年と瓦の釉薬の影響により穴が空いてしまっていました。いぶし瓦の釉薬は鉄分があるそうなので、鉄と銅の電蝕で穴が空くようですね。アクリルフィルムによる耐久性とコストパフォーマンスで、こちらの製品の採用となりました。

しかし、表面の仕上げが美しいだけあって、施工の際のキズつきには気を使います。

ただ、アンコーへ軒樋を差し込む際に横ズラシするため、どうしても吊り金具周辺に小キズが。。。大変難しい材料です。

さて、施工をする上で、技術的に大変とか難しい、ということは多くあります。

しかし、恥を忍んでお話いたしますが、この現場ではそれ以前のコミュニケーション上の問題で、お施主様と元請け様へ大変なご迷惑をおかけしてしまいました。

工事開始当初は、昨年2018年内に完工する予定でしたが、 天候的な要因や、資材の調達の問題など工事の着手に手間取り、年をまたぐことになってしまいました。まず、工期が遅れてしまうこともプロとして問題です。また足場が組まれていると、閉塞感やセキュリティ上の不安などもありますし、何より新しい年を迎えるという祝いのムードに水を差してしまうことになります。
その上、年をまたいでしまう、工期が遅れてしまうことを「伝えたつもり」「相談したつもり」になってしまっていた。

とかく工事の品質というと施工や管理の技術的な側面のみで考えてしまいがちですが、 こういったコミュニケーションにおいてもしっかり品質を高めていかなければ、信用というものはあっと言う間に失うのだ、ということを痛感いたしました。コミュニケーションというものも施工管理の技術の内ともいえます。

建築は、工業製品の様に完成サンプル品を手にとって予め品質を確かめてから発注するものではなく、まだ見ていないものに対してお金を払う約束をしていただいているわけで、より人への信用の度合いが大きいものなのですから。

弊社工事スタッフ、そして何より代表である私佐藤がしっかり襟を正して精進しなければなりません。

2019年は「品質向上」をテーマに誠心誠意、猪突猛進いたします。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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