
ドローンによる現場調査が板について来ました。ドローンというハードとともに、それを制御するアプリ、航空局への申請・報告など、ドローンを取り扱う上で考えるべき業務はたくさんありますが、それをひとつずつクリアすることで一緒に仕事をしてもらっている現場のみんなの安全を少しでも担保することが大切かと考えています。
高所作業である屋根工事はだいたい怖いものですが、中でもスレート屋根の現場調査ほど怖いものはありません。
スレートは6ミリほどの厚みの繊維で強化したセメント板です。基本的に丈夫な材料ですが、やはり劣化すれば割れます。スレートを採用するのはほぼ工場なので、三階建てくらいの高さがあることが多く、天井=屋根であることがほとんどです。一般住宅のように天井裏や2階の床などがありませんので、下手なところを歩き屋根を踏み抜いてしまった場合、6~10m下まで落下してしまいます。
工事をする際には、屋根上に親綱を張り、歩み板を敷いて、屋根裏に安全ネットを架け安全対策を行うことになります。しかし工事前の調査の段階ではそれら安全対策を取ることはできません。

ドローンが世の中に出回る前は、釣り竿のようなものの先にカメラをつけたもので屋根上を確認するようでした。しかし全体を見るのには不足します。軽量化のために釣り竿と同じくカーボンなど使いますので結構高価ですし、フルに伸ばすとやはり重たいです。
ドローンであれば上空から4K撮影することで屋根全体とともに細部まで確認できます。屋根の細やかなテクスチャや留め付けのビスの形状、細かなヒビに至るまで細部がしっかり見えますので4Kの解像度というのは非常に優れていると感じます。やはりドローンはある意味で「革新」といえるアイテムですね。