ドローンは本体を購入しただけでは飛ばすことはできません。特に人口密集地域で許可なく離発着させることは航空法違反となります。250gを超える機体は決して玩具ではありません。無人「航空機」扱いとなっておりますので、航空局の許可が必要となるのです。
金属外装工事Feat. by 株式会社高木では、日本全国いつでもどこでも飛行可能な許可を取得しています。
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働くひとに安全を
建物は人のサイズからすれば非常に大きな構造物です。
一般住宅でも階高はおよそ3mほどあり、2階建ての屋根となると最低6m。屋根の頂点の棟部からとなると10m以上にもなります。
工事がはじまって、建物の周りに足場が設置されればかなり多くの危険が回避されます。万が一屋根上で足を滑らせて滑落状態に陥っても、張り巡らせられた足場のどこかに掴まれさえすれば地面への墜落の多くは避けられるでしょう。(とはいえ、足場からの転落による死亡事故も多発しているため絶対安全とは言い切れません。)
しかし、工事以前にお客様が建物の不具合を感じて調査をしてもらいたい、といった段階では、多くの場合(といいますかすべての場合でしょう)足場は組まれていません。従来は、営業の調査員や職人が軒先にはしごを立て掛け、屋根上に登って調査をすることが当たり前でしたし、それしかできませんでした。
もちろん、厚労省による足場なし時の屋根上作業の安全対策としてのマニュアルはあります。しかし、その設置作業自体も安全帯が機能しない状況で作業する工程があり、やはり危険を伴う作業であることには代わりありません。その上機能的に屋根上全域を網羅するための設置には時間的にも装備的にもコストが高く、お客様にご負担いただく調査費も大きくなってしまいます。
お客様に安心を
屋根の上というのは一般的日常的にそうそう見られる箇所ではありません。もちろん、屋根調査に来た人と一緒に登るわけにも行きません。屋根上で行われる「調査」は、その調査する人を信頼して任せることで成り立つ行為となります。
しかし、不注意によって不具合の無かったところを不具合にしてしまうことがあります。古くなったカラーベストなど、歩いて良いところの理解や歩き方を習得していなければヒビを入れてしまうこともあるのです。
危険な場所での作業ですので、そのような事故や不注意であればまだしも救いがあります。しかしその「信頼」を逆手に取って、作為的に不具合を作り出すような事例もあります。割れていない屋根材を割ってみたり、外れていない部材を外してみたり。見えないところで行われることについて追求することは大変難しいことです。
しかし、ドローンによる高解像度4K撮影による「非接触」かつ、お客様と一緒に対象を見られるという「同期性」のある調査であれば、そもそも屋根上の不具合を作り出すことも無いため、調査に対する「安心」を提供できることとなるでしょう。
正しく伝わるというイノベーション
下の写真は従来の方法で現場調査した際の写真です。
例に上げた写真は現場調査で撮影したものの一部ですが、これだけ少ない情報でも、屋根仕事をしている人であればおおよその屋根形状が類推できます。
しかし、屋根に慣れていない一般的なひとにとってはどうでしょう?調査人は屋根上に乗った状態で撮影するため、撮影者の足元や背後の写真は当然撮れません。様々な方向から撮影して、屋根全体を網羅するように撮影しますが、どこがどうなっているのかわかる方は少ないと考えます。
それでは、下の写真ではいかかでしょうか?
ドローンによって屋根の真上から撮影したものです。一目瞭然であることがわかります。上の例は容量の問題で解像度を下げていますが、それでも屋根の形状は勿論のこと、屋根材の枚数まで数えられますし、拡大して見れば劣化の状況までくっきり見えます。
お客様と調査人は、この映像を平らで安全な地面で一緒に見ながら、不具合箇所を相互に共有し、どのような対応をするべきかの相談ができるのです。
お客様によっては、「うちの屋根ってこんな形してるんだ!?はじめて見た!」と、驚きと喜びの感想をいただくこともあります。それほどのインパクトがあることのようです。
当然、屋根には一切触れていませんので、調査時に不注意で不具合を作り出してしまうこともありませんし、ましてや悪意を持った行動を取ることもできません。お客様にとっても調査をする者にとっても、信頼のおける調査の第一歩となるのです。
もちろん、屋根材の下地の状態など実際に触れてみないと、例えばカバー工法で大丈夫なのか、既存の屋根材を撤去して下地を作り直さなければ新規の屋根を葺けないのか判断ができない場合もあります。その場合は実際に屋根上に上がらなければならなくなりますが、ドローン撮影によって調査前の状態がわかっていればやはり後々トラブルにはなりにくいと考えています。
これから、ドローンによる現場調査は当たり前の世の中になっていくことでしょう。しかし、金属外装工事Feat. by 株式会社高木は先んじてこれを行うことでより多くの知見を持っていると自負できます。