雨仕舞には「あそび」が重要

つづきです。

入り組んだ屋根の納まりですが、本質を理解すればやるべきことは自ずと決まってきます。
とはいえ、毎度毎度悩みながら現場で合わせて行くしかないのです!
トップ画像は本谷といいます。

屋根と屋根が交わる部分に谷間ができますから、そこに雨樋のように下まで雨水を流すように板金を敷きます。
当然水が集中する部分ですので、留め付け方も気をつけます。

谷の下流もこのような複雑な状況。。。
直接の雨掛かりが少なくても、上流からの水が多くなればそれだけ水も広がりますので、屋根上を水が横走りしても壁から漏水しないように板金で押さえます。
弊社の工事では、流れ方向の壁際の納めは基本的に「Feat Wall Gutter System※」を採用します。標準部材と比較して圧倒的に雨仕舞が良いです。(※捨雨押えのことです笑)

雨漏りの原因が、屋根かと思ったら壁だった、ということは本当によくあります。壁と屋根の取り合いというのは非常に重要なのですよ!

この仕上がりの板金の裏側にももちろんしっかりと細工がしてあります。
表面だけ真似してもきっとうまくいかないでしょうね。
重要な「あそび」なので、隙間を見つけてもコーキングで埋めないでくださいね。

 

納まりの図面を求められることがあり、ある程度の単位の部材なら図面などは描けるのでしょうが、最終的に建物に取り付ける際には現場加工が必要ですし、その加工にはやはり職人の技が必要です。

そこまでの図面は…描けるのかな~・・・う~ん・・・。
フランク・O・ゲーリーという世界的建築家が使用しているような、航空戦闘機をデザインするようなCADを使用すれば描けるのかも知れませんが、板金の加工もそうですが取り付ける下地の精度もかなりのものを要求されるでしょうからやめましょう(笑)雨仕舞で重要なのは精度よりむしろ「あそび」なのですから。

広告
スポンサーリンク
一緒に働きましょう

家を守り暮らしを守るのが外装の仕事です

みんなの頑張りが、地域の暮らしを守ります。あなたの手で、地震に強く火事に強い金属外装で、豊かな暮らしを届けましょう。
資材を学ぶ
Feat.の母体は建築板金資材販売会社の株式会社高木。横浜で昭和29年から続く老舗です。常に多くの資材を扱い、古くからある材料から最新の材料まで、調達の経路や使用方法にも精通しています。多くの取引メーカー・問屋から常に新しい情報が入る環境で、多くの材料に関する施工を学べます。
経験を積む
Feat.には、こだわりの高い依頼主様からの要望に応えてきた現場監督・職人=エンジニアが在籍しています。外装は建物自体を守る重要な仕事ですから、仕上がりの品質ももちろんのこと、雨漏りをさせない雨仕舞いに対する品質が重要で、その経験は机上では積めません。仕事は現場から学ぶのが最も効率的なのです。
選ばれる人になる
Feat.は多くの要望に応える中で信用を積み上げて来ました。そしてその信用は現場のみんな、エンジニアの各人に向けられています。「次の現場も〇〇さんが来るんだよね?」そう言った言葉をいただくたびに現場で頑張るみんなを誇らしく思い、また感謝します。スキルを高め、お客様に選ばれる人になりましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事