代表の佐藤です。
今日はただでさえ見ない見えない屋根の、さらに下地をお見せいたします!

瓦屋根はキレイですね。塗装ではなく、釉薬の成分が化学的に変化して発色しているので、傷つかない限り半永久的に長い期間変わらない美しさを保ちます。
しかし、諸般事情あるのでしょう。この度瓦屋根から化粧スレート(いわゆるカラーベスト)に屋根替えすることになりました。

瓦を剥がしている途中です。
キレイに洗浄したらお皿に使えるのでは!?陶器ですからね~
長いこと風雨に耐え、お疲れ様でした。

丸裸になりました。
瓦屋根の下はこのような「とんとん葺き」状になっていることが多いですね。
とんとん葺きとは、「とんとん」とかなづちで薄くはいだ木の板を打ち付けた屋根です。瓦を上に葺かない、木の板そのものが仕上げになる「こけら葺き」などもとんとん葺きの一種です。
瓦屋根は、実はそもそもがカバー工法だったんですね!(冗談です)
現在の瓦葺きの下地は下葺きのルーフィングの発達に伴い、とんとん葺きを採用することは少ないのではないでしょうか。寺社など歴史的建造物の屋根替えなどではもちろんとんとん葺きは現役です!
このままでは化粧スレート屋根を葺けませんので、下地を作ります。

構造用合板をとんとん葺きの上から増し張りしていきます。

構造用合板は釘やビスの効きも良く、化粧スレート屋根の下地に必須です。

改質アスファルトルーフィングを敷きこんで、新しい屋根の下地はこのような姿になります。
新旧屋根下地の違いの一例、いかがだったでしょう?
技術の進歩もありますし、断熱遮熱の考え方を取り入れたりと考え方の変化もあり、仕上げ屋根の下地も色々あります。
そして職人さんたちも雨を漏らさぬよう身体とともに脳にも大汗かいて現場を納めています。
梅雨ですね。
梅雨が明けたら今年も暑そうです。