今回は土台、中間の水切りの出隅・入隅加工の手順を書いていこうと思います。
まずは出隅から!
折り曲げる場所の決め方ですが、手順の3番目の捨て部分を折り曲げるラインから逆算していくと良いでしょう。
現場で水切りを出隅部分に当てながら決めることができ、無駄なく取り付けることができます。
手順の4番目の赤斜線部分は、折り曲げた水切りの裏に入れることになります。
その際シーリングなど入れると良いでしょう。
つぎは入隅!
一方、入隅に関しては躯体の入隅部分に当てながら墨つけすることができませんので、しっかり寸法を出して折り曲げ部分を決定します。
ただ、入隅は折り曲げる場所が捨て部分なので、寸法を取るのは容易かと思います。
手順2番目で水切り部分を少し残すのは、ここまで切り取ってしまうと、全体を折り曲げて組み合わせたときにパカっと口が空いてしまうからです。
ひっかけ代を残しておいてください。
まとめ
手順としては意外と簡単なのですが、実際金切り鋏で加工する際に切り口が波打って暴れやすいです。
いきなり仕上げの線で切り込まずに少ない面積で切っておいたり、鋏の厚み分逃げの切り込みを入れておいたりするのがコツです。
あと、上の絵では見やすさを優先して、出隅は左から右へ、入隅は右から左へと描きましたが、左右逆でも加工できるようにするのが現場を納めるのに必要です。
板金で納める際にはいろいろな形状の水切りがありますが、この土台・中間水切りの考え方が「基礎」として良い課題なんじゃないかな~、と思います。
また、今回は省略しましたが、切口を目立たなくするようにちょっとカゲをつけたり、直角に曲げると出隅が尖ってしまうので先端が45°になる加工方法もあります。
またの機会にご紹介しますね!
参考になりましたでしょうか。
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