棟を修繕しよう

台風など風災で住宅に被害で最も多いのが棟板金のはがれです。

原因としては、経年劣化によって棟板金を留めつけているヌキ板が劣化して釘が効かなくなったり、ヌキ板自体が割れてしまったりで棟板金の保持ができなくなっていることが考えられます。
経年劣化とは、横風の強い雨で濡れたり、空気中の湿気で蒸れたりして、晴れ間に乾くというものを繰り返すことで木材が伸縮を繰り返して徐々に脆くなっていく状況です。濡れた状態が続くと当然腐食することにもなります。

よって、築10年ほどで棟が飛んでしまったりすればもちろん施工ミスを疑いますが、それ以上の経過年数がある場合はしっかり着いているように見えても点検をする必要があると考えた方が良いでしょう。

棟がはがれた場合、例えヌキ板がそのまま残っていても再利用しないことですね。
抜けた釘を打ちなおしても、もうスカスカですぐ抜けてきてしまいます。
できれば棟すべて付け替えたほうが良いでしょう。

 

まず、古いヌキ板を撤去して、ヌキ板を新設します。
棟板金は

で書きましたように、一般的な住宅の化粧スレート(カラーベスト)屋根においては既成の寸法がありますので、ヌキ板は断面18×90ミリのものを用意するようにしましょう。

木材の劣化が気になる場合は樹脂のヌキ板もあります。

ケイミュー タフモック
©ケイミュー株式会社

ケイミューのタフモックやフクビのエコランバーなどですね。

ヌキ板を屋根の棟部に2列に留めつけます。

納まりの断面図は以下のようになります。

納まり図のように棟板金の15ミリ下げた肩の部分に釘で留めつけますので、屋根勾配ごとに変わる取り付け位置を調整するために棟板金を当てがいながらヌキ板を固定すると位置決めが楽かと思います。

棟板金を継いでいく場合は50mm以上重ねてシーリングをします。

 

納まり図の赤入れした部分はシーリングです。
吹きあがってきた雨水がヌキ板と屋根材の間に浸透しないようにシーリングします。
雨濡れによる木材の腐食を防止する措置です。ヌキ板が樹脂材の場合は不要です。

 

p.s.
自己満足ですが、手描き風の絵のクオリティがあがりました!・・・でしょ?
illustratorは難しすぎてメゲてしまったので、MediBangPaint(https://medibangpaint.com/)という漫画を描くフリーソフトとXP-PENのG430S(https://www.xp-pen.jp/product/201.html)という安い板タブを導入しました(笑)
Windowsのペイントより断然描きやすいので、コンピュータで絵を描く必要に迫られたときにおすすめです!(そんな機会無いですか、そうですか)

参考になりましたでしょうか。
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