折り曲げ工具の種類

建築板金工事をする際に、作業対象の状態や作りたい形状に合わせて折り曲げ用の工具を選ぶことになります。

切る、折り曲げる、取り付けるという建築板金3ファクターのうち、「折り曲げる」を担当するのが折り曲げ工具です。
どういったものがあるのか紹介していきましょう

掴箸

©株式会社盛光

掴箸の基本形です。

口の巾が広くなるにつれて広範囲を掴んで折れるので、歪ませにくく作業することができます。
逆に巾が狭いものは掴み口にしっかり力を伝えやすいので、例えばハゼで継いだ部分をしっかり潰したいときに使うと良いでしょう。

もちろん基本的には施工対象のスペースに合わせて巾を選ぶことになります。

平掴箸

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基本の掴箸の曲がっている首をまっすぐにした形状をしています。

基本の掴箸だとグリップの角度の関係で腕の可動域的に作業しづらい場合に使います。

首長平掴箸

©株式会社盛光

こちらは見た通り、平掴箸の首が伸びたものです。
折りたい部分が切り口から離れている際に使います。

例えば箸立てのような箱状のものを作る時に使ったりできますね。

横掴箸

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グリップの位置を横にすることで、例えば壁際などで基本形の掴箸ではグリップが当たってしまう場合などに使います。

鷲掴箸

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基本形の掴箸の口がさらにグリップ側に巻き込んだ形状になっています。

やはり狭小地などでケラバなどの折り下げでグリップが当たってしまう場合などに使います。

縦横掴箸

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箱状の加工などで隅のハゼを潰すなど、細かい作業に使います。

菊シボリ

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八千代折りや、折版屋根のRのついた軒先のシボリ加工に使います。

折台

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長手に直線的に折り目をつけたい時やハゼを潰す際に、この折台に当ててヒョーシギで叩いて折り曲げます。

枕木などに設置してカサを上げて使用することになります。

刀刃

©株式会社盛光

アザ折など、折台で直角まで曲げたものをさらに潰す方向へ加工する際に、裏に当ててヒョーシギで叩くときに使います。

刀刃を平板と一緒に手で掴んで起こすなど、掴箸のように使うこともあります。

ヒョーシギ

©株式会社盛光

いわゆる「火の用心」の拍子木です。

木材なので、板金の表面にあまり傷をつけないように叩くことができます。

折台や刀刃などとセットに使うことになります。

ケガキ針

©株式会社盛光

加工の寸法線のケガキやポンチに使ったりなどします。

写真はヘラのようになっていて、ハゼを起こすのに使ったりします。
他にも金づちで叩ける形状になっていたり、先が曲がっていて針を立てて使えないような天井の低い部位でのケガキができるものなどあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

掴箸はやはり掴む位置とグリップの位置の関係で形状を選ぶことになります。

多くの種類があり戸惑ってしまいますよね。
金切鋏と同様、例えば掴箸45ミリ巾一丁とあれば十分仕事になります。
いや菊シボリも欲しいかな。ラジオペンチでも代用できますが。
ケガキも必要ですね!

どうしても狭小な部位など通常の掴箸では作業できないこともありますので一概には言えませんが、予め折っておくなど作業の手順を変えたりと工夫によって何とかするしかありませんね!それも勉強です。
そういった苦労体験をしてから購入を考えるとやはり道具のありがたみが染みるのでは無いでしょうか!

折り曲げ工具に関して、行きつけの板金材料取り扱いのプロショップに相談してください。
使いやすい道具を手に入れることがプロの流儀です。

参考になりましたでしょうか。
いいねボタンやSNSシェアなどしていただければ幸いです。

参考文献・抜粋
株式会社盛光 総合カタログ

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